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フィリップモリス社が販売する加熱式たばこ「IQOS(アイコス)」
国内ではユーザーシェアを占める加熱式たばこデバイスです。
そのアイコスは使用すると紙巻きたばこと同じように煙が発生しますが、これは水蒸気なのでしょうか?
煙が発生する仕組みや身体への影響を外部の研究結果を交えなが紹介します。
アイコスの煙は水蒸気ではない?
時々、「アイコスから発生する煙は水蒸気。だから紙巻きたばこに比べて害はほとんどない」という意見を聞きますが、そんなことはありませせん。
水蒸気とは液体が気化した蒸気。アイコスから発生する煙を水蒸気と認識するのは無理筋です。
一般社団法人くまもと禁煙フォーラムの資料によると、アイコスから発生する煙は水蒸気ではなくエアロゾルであると報告されています。
エアロゾルに関しては、日本エアロゾル学会は以下のように定義しています。
気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子と周囲の気体の混合体をエアロゾル(aerosol)と言います。
つまり、気体の中に何らかの極小な粒子が含まれているものと解されます。
アイコスを使用した人は分かると思いますが、アイコスから発生する煙が何の成分も含んでないただの気体なわけはありませんよね。
吸えば紙巻きたばこのような満足感を得ることができますし、吸いすぎるとたばこのようにヤニクラも起こします。
アイコスの煙に含まれている成分
では次にアイコスの煙に含まれる成分について紙巻きたばこと比較してみましょう。
アイコス
(メンソール) |
紙巻きたばこ | |
タール
mg/本 |
13.4 | 19.2 |
ニコチン
mg/本 |
1.2 | 1.0 |
一酸化炭素
mg/本 |
0.43 | 29.7 |
タバコ特異的 ニトロアソミンmg/本 |
81.4 | 557.1 |
アイコスのパッケージにはニコチン、タールの記載がありませんがしっかり含まれています。
タールに関しては若干、少なめ。ニコチンに至ってはほぼ同じ量になります。
注目したいのは一酸化炭素。
たばこの3大有害物質はニコチン、タール、一酸化炭素と言われます。
一酸化炭素も微量とはいえ含まれている点には留意しましょう。
アイコスの健康への影響と受動喫煙
紙巻きたばことの比較を見ると、タールも一酸化炭素も減少しています。
しかし、「アイコスだから全く健康に問題ない」という論理は成立しません。
現に、アイコスをはじめとした加熱式たばこは20歳未満は使用できませんし、パッケージや公式サイトにもしっかり注意書きが記載されています。
【アイコスの注意書き】
- 加熱式たばこの煙(蒸気)は、周りの人の健康への悪影響が否定できません。健康増進法で禁じられている場所では喫煙できません 。
- 望まない受動喫煙が生じないよう、屋外や家庭でも周囲の状況に配慮することが、健康増進法上、義務付けられています。
- 加熱式たばこの煙(蒸気)は、子供の健康への悪影響が否定できません。たばこの誤飲を防ぐため 、乳幼児の手が届かない所に保管・廃棄を。
- 加熱式たばこの煙(蒸気)は、発がん性物質や、依存性のあるニコチンが含まれるなど、あなたの健康への悪影響が否定できません。
重ねて言いますが、アイコスの煙は水蒸気でもありませんし、健康への影響はゼロではない点に注意しましょう。
受動喫煙に関しても周囲への配慮が必要です。
アイコスの受動喫煙にさらされた非喫煙者の49.2%が気分不良や目の痛み、のどの痛みを訴えています。
画像引用:http://www.jstc.or.jp/uploads/uploads/files/essay/2019610.pdf
アメリカではリスク低減たばこに認可
一方で、アメリカでは2020年にアイコスは曝露低減たばことして米食品医薬品局(FDA)の認可を得ています。
つまり、アメリカの政府機関が正式に紙巻きたばこに比べてリスクの少ないたばこ製品であると認め販売を許可したということです。(アメリカではアイコスは長く販売許可が下りていなかった)
アイコスを開発するフィリップモリス社も長年の研究データを提示し続け、それが認められた形でしょうか。
記事冒頭で紹介したように外部の研究機関でもタールや一酸化炭素の量が通常の紙巻きたばこより少ないのは周知の事実です。
自身や周囲への配慮を忘れずにアイコスを楽しむ
重ねてお伝えしますが、アイコスの煙は水蒸気ではありません。
エアロゾルで微小な物質を含んだ気体です。
ニコチンやタール、一酸化炭素は含まれています。
ただ、リスク低減たばことして米国で認められたように紙巻きたばこに比べると、健康への影響は少ないと考えてよいでしょう。
しかし、たばこはたばこ。過度の使用や周囲への配慮を忘れずに楽しみたいものですね。