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もともとのルーツはアメリカのR.J.レイノルズ・タバコ・カンパニーが1913年にスタートさせたたばこブランド・キャメル。世界中で5本の指に入ると言われるグローバルブランドで、非喫煙者の日本人の間でもその名とロゴはよく知られています。
2000年代以降はJT(日本たばこ産業)がアメリカ以外での販売権を獲得。JT以降、一時販売中止になったこともありましたが、紆余曲折を経て2018年に完全復活を果たしました。他方、R.J.レイノルズ・タバコ・カンパニーのキャメルと、JTのキャメルとではその喫味がまるで違うと言われており、この点もたばこファンには興味深いところだと思います。
さて、今回試すのはこのJTリリースによるキャメル・メンソール。キャメルほどのビッグブランドなら、メンソールがラインナップされていてもおかしくないと思う一方、シャグとしてリリースされたのは2021年11月。意外と新しく、このためインターネットのシャグレビューを検索してもまだその数は多いとは言えません。
メンソールを連想させるグリーンを基調とした爽やかなパッケージが印象的な本銘柄。果たしてどんな喫味を楽しませてくれるのでしょうか。今回もヴェポライザー、紙巻き双方で試してみますが、まずはスペック、ペーパー、開封時、葉の感じから見ていきましょう。
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キャメルメンソールシャグのスペック
- 製造国 ポーランド
- 価格 770円
- 内容量 25g
ペーパーの確認と開封
パッケージをグルッとめくった際、ややドキドキするのが付録ペーパーです。ヨーロッパ製シャグの中には、かなり粗悪なペーパーを付録していることがありますが、パッケージからは確認することができないため、この点がもどかしいです。
さて、キャメル・メンソールに付録されているペーパーは、筆者も割と好きなハンドメイド・ローリーズというスローバーニングのもの。紙厚が薄い黄土色のペーパーで、紙巻きにした際、たばこ葉が透けて見えるビジュアルも良くて気にいっています。実際吸っても、たばこ葉をしっかり蒸してくれる一方、喫味の邪魔をしないのが特徴で、このペーパーが付録されていると少し嬉しい気持ちになります。
また、このキャメルシリーズはパッケージにパウチ式を採用しており、吸うごとに、巻くごとに合理的に開閉しやすいのも嬉しいところ。この点はどことなく日本ブランドの細やかな配慮のようにも感じます。
肝心のたばこ葉に鼻を近づけてみると、まず強いメンソール香料の香りがします。さらに深く吸ってみると、たばこ葉本来の香ばしい香りが漂います。JTのシャグですから、香料キツめなだけの粗悪なものではないと信じていますが、このたばこ葉の香りを感じると、さらに安心感が増します。
葉の感じ
たばこ葉は柔軟でモサッと絡み合っています。触ってみると、メンソール香料のせいか粘度があります。このため、ヴェポライザー、紙巻き双方ともに仕込む際はよくたばこ葉をほぐしてからのほうが良いでしょう。
また、粘度があるので、紙巻きにする際には詰め込みすぎにも注意したいです。詰め込みすぎると、火をつけた際に「吸えない」なんてことも起こるからです。
ここまでが開封〜葉の感じまでのチェックですが、果たしてどんな喫味を楽しませてくれるのでしょうか。まずはヴェポライザーから試していきましょう。
FENiX MINI PROで吸ってみた
あらゆるシャグの魅力を引き出すことができ、扱いやすさもあるヴェポライザー、FENiX MINI PROで試すことにしました。190度から加熱をスタート。さっそく喫煙していきます。
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1パフ目で冷たく感じるほどのメンソールの風合いが口、鼻腔に広がりました。たばこ葉本来の苦味・甘味・辛味といった味わいがパフ後半から追いかけてくるような印象で、悪くない喫味です。一般的なメンソールたばこの、メンソール部分を際立たせた効果もあると思いますが、想像以上にダイナミックな印象を受けました。この喫味、ヴェポライザーの燃焼温度を上げることでどう変わるのでしょうか。次に試してみます。
温度を上げて吸ってみた
FENiX MINI PROを220度に設定。
燃焼温度を上げ、強く蒸した影響かメンソールの風合いは弱まり、その分たばこ葉本来の味わいが強まりました。かと言って、例えば苦味や辛味が際立ったような印象ではなく、あくまでも全体のバランスは丸くひとまとまりになっています。さすがJT、さすがキャメルと言いたくなる喫味で、これならメンソールユーザーでなくても味わうことができそうです。
紙巻きで吸ってみた
メンソール特有のスキッとするキック感も十分な一方、喫味バランスも極めて安定しており、実に模範的なメンソールたばこのように感じました。これだけだと面白くないため、どこか良くない点を見つけようと意識しましたが、見つかりませんでした。色気、個性があるかどうかはさておき、優等生的なメンソールで、非の打ちどころがないシャグのように感じました。
キャメルメンソールシャグの感想
ヴェポライザー、紙巻き双方ともまずまずの喫味を楽しむことができました。シャグに限らず、メンソール系たばこの中には、ケミカル香料の味ばかりが際立つ、あるいはケミカル香料の味しかしないような、大雑把なものもありますが、喫味バランスをきちんと設計し、開発されたのがキャメル・メンソールのように思いました。
メンソールユーザーはもちろん、そうでない方にもオススメできる一品です。是非一度お試しください。
ヴェポライザー評価:5/5
手巻き評価:5/5
※本記事で紹介したキャメルはリンク先でも詳しく紹介しています。