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バージニア葉、バーレー葉のブレンドに、コーヒーのテイストを組み合わせたフレーバー系シャグ「カプチーノ」。
事前にインターネットで調べてみると「世界で初めてコーヒーのテイストをたばこに転じたもの」といった記載を散見しました。
コーヒーのテイストをモチーフにしたシャグには「スタンレー コーヒー」「チョイス カフェ」「チョイス ラムコーヒー」「アムステルダマー コーヒーアイス」といったシャグは複数あり、どれが世界初なのかは判断できないところもありますが、とかく情報が錯綜しがちなたばこのことなので、この辺の真偽は曖昧なところもあります。
今回は、この「カプチーノ」を試すわけですが、ドイツ産でありながらパッケージには日本市場向けに「カプチーノ」と日本語の記載があります。
ただし、どことなく投げやりな意匠でもあり、どうも筆者は手が出しにくいシャグだったのですが、一方の価格は40gで1260円となかなか強気。
このことからパッケージこそチープであるものの、うまいシャグなのではないかと期待が膨らみます。
さらに調べたところでは「イタリアンコーヒーのフレーバーをたばこに転じた、上品な香りが特徴。
喫煙者だけでなく周囲にもコーヒーの香りが漂う」といった記載もありました。
この「カプチーノ」果たして、どんな喫味を楽しませてくれるのでしょうか。
まずはスペック、開封した感じ、葉の感じから見ていきたいと思います。
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「カプチーノ」のスペック
- 生産国 ドイツ
- 価格 1260円
- 内容量 40g
開封
開封してシャグに鼻を近づけてみると、焙煎したかのようなコク深いコーヒーの香りがします。
酸味もあり、結構キツ目の香りで筆者は一瞬むせてしまうほどでした。
香料がキツいせいか、たばこ葉本来の風合いを意識的に嗅ごうとしても確認することができず、このことから言えるのは相当なフレーバー香料を使っているのであろうということ。
それが正しければ、フレーバー系シャグがあまり得意でない筆者には、あまり望ましくないシャグなのかなとも思いました。
この辺は喫煙者ごとに好みが分かれるところですが、願わくばたばこ本来の喫味もしっかり味わせてくれるシャグであることを願うばかりです。
葉の感じ
かなり細かくカットされた黒に近い深いブラウンのたばこ葉に、葉片が散見されます。
香料が強そうな香りである一方、湿度は意外と弱く、このため手巻きに慣れていない人でも比較的巻きやすそうな印象も覚えました。
指先でたばこ葉に触ると、粘度などは感じない一方、指先にはコーヒーの香りがしっかりとつきました。
相当強い香りで、これがこのまま喫味に表れるのかなとも思いました。
果たして、この「カプチーノ」、実際に火を入れるとどんな喫味を楽しませてくれるのでしょうか。
まずはヴェポライザーから試していきます。
FENiX MINI PROで吸ってみた
毎度お馴染みの扱いやすくダイナミックな喫味を味わえるヴェポライザー、FENiX MINI PROで試すことにしました。
190度から加熱をスタート。さっそく喫煙していきます。
ーーー
1パフ目で感じるのは強いコーヒー感。パフの中半〜後半にかけてカプチーノ風の苦味が追いかけてくる感じで、これはこれで面白いシャグだと思いました。
他方、たばこ本来の感じは極めて弱く、悪い言い方をすれば「コーヒー風の煙を吸っている」といった印象です。
この点、ヴェポライザーとの相性もあるでしょうし、何しろ190度の低温度なので、ポテンシャルを発揮できていないだけかもしれません。
ヴェポライザーの燃焼温度をアップすることで改善してくれると良いのですが……。次に試してみたいと思います。
温度を上げて吸ってみた
FENiX MINI PROを220度に設定。
キック感が高まり、いかにもたばこな風合いが強まりました。これはこれでうまいと思う一方、肝心のカプチーノを模した香料と喫味バランスはかなり荒れた印象も抱きました。
そもそもヴェポライザーとの相性が悪いフレーバー系シャグなのかもしれませんが、どうしてもヴェポライザーで吸う場合は、むしろ190度のほうが「カプチーノ」が目指す風合いには近くなるのかなとも思いました。
ここまでがヴェポライザーでの感想ですが、手巻きにするとどんな印象になるでしょうか。次に試してみます。
手巻きで吸ってみた
パフの初めに刺激的ピリッとしたキック感があり、後半でカプチーノフレーバーの強い苦味が口の中に広がり、最終的には舌先にその苦味が落ちるような感じです。
かなり強い苦味であり、喫煙者個々で好き・嫌いははっきり分かれそうですが、筆者的にはこれはこれでアリなシャグだとも思いました。
たばこ本来のバランスも十分で、なかなかの吸いごたえ。ヴェポライザーでは全く味わうことができない、「カプチーノ」ならではの独特の喫味を楽しむことができました。
「カプチーノ」の感想
ヴェポライザーとの相性はかなり悪いシャグだと思いました。もともと手巻き用として喫味が設計されていることもありましょうが、この点は少々残念に思いました。
一方、手巻きであれば、この独特の喫味をしっかりと味わうことができ、筆者的にもこれはこれでアリだと思いました。
苦味が強いことで、かなりクセを感じるシャグではありますが、手巻きであればたばこ感もきちんと感じることができ、悪くないなと思いました。
機会がありましたら是非一度お試しください。
ヴェポライザー評価:1/5
手巻き評価:4/5
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