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たばこ葉を原料としながらも、一般的なタバコとは異なる専用の巻紙で巻いたリトルシガー。
この構造から「紙巻たばこ」ではなく「葉巻たばこ」に属し、年々上がるたばこ税を回避し格安での販売を実現。近年リトルシガーはコンビニエンスストア店頭でも積極的に拡販され、喫煙者の間では注目されています。
この「葉巻たばこ」の歴史は、意外にも古く19世紀より世界で親しまれていたそうです。
すでにキューバ産のコイーバ、ドミニカ産のダビドフ、ニカラグア産のダンヒルなどが「葉巻たばこ」の筆頭です。
一般に聞き慣れないジャンルのたばこが登場した際、必ず議論される「健康面では大丈夫なのか!」という問題も、前述の歴史やブランド力を借りて考えれば、とりたてて騒ぐほどではなく紙巻たばこ同様に親しむことができるものだろう、と筆者は考えています。
今回、レビューするのは「葉巻たばこ」に属するリトルシガーの中でも、20本入りで460円(増税前は350円!)という低価格を実現しているFORTEシリーズのオリジナル・ライツ・メンソールです。
小ぶりなパッケージではあるものの、そのデザインがかわいらしくもあり、「持っていたい」感が強い商品でもあります。それではさっそく、各フレーバーを並べて、細部に迫っていきたいと思います。
FORTE(フォルテ)のスペック
- 生産国 インドネシア
- 価格 各460円
- 内容量 各20本入り
FORTE(フォルテ)のパッケージ
写真左よりメンソール・オリジナル・ライツとなりますが、サイズは約W45×H72×D18mmで、ショートホープと同様です。
パッケージデザインが明快でありながらかわいらしくもあり、写真では表現しにくいですが、「FORTE」のロゴには立体的な印刷も施されているほどの凝りよう。
開封してみると、ヒンジ式のタイプで、内部の紙にも「FORTE」の紋様が施されています。「たばこ税対策で、いい加減に作っているわけではないぞ!」というブランドの矜持のようなものさえ感じます。
さらに、各フレーバーから、それぞれたばこを取り出してみます。
いずれも「たばこ葉が原料の一つ」という茶色の紙に巻かれていますが、フィルター部分にはフレーバー個々の印象を象徴するカラーリングが施されており、近年高まりつつある嫌煙の風潮を覆すようなポップなインパクトを与えています。
一般的なたばことFORTEの差
ただし、「リトル」の名に順ずるかのように、その1本1本は実に細く、短いのも特徴です。上の写真は筆者がたまたま吸っていた、一般的なアメリカン・スピリットの紙巻きとの比較ですが、FORTEがいかに細く短いかがわかっていただけるかと思います。
正直、これほどの細さ、短さで喫味を感じることができるのか、何回ほどのパフで燃え尽きてしまうのかが気になりますが、さっそく各フレーバーを吸っていきましょう。
FORTE(フォルテ)オリジナルを吸ってみた
まずは、FORTEブランドのメインアイテムとも言えるオリジナルを吸っていきます。
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一服目のアタック感はかなり弱めで、正直「吸えているのか」と疑うほどではありましたが、たばこ特有の苦味はかなり強く、吸った後も口の中にその苦味が残るほど。
一般的なたばことは喫味がだいぶ異なりながらも、かと言ってダメというわけではなく、「これはこれでアリ」な印象を持ちました。
不安だったパフの回数も8~10回はいけるもので、価格の安さから言えば、不満は全くありませんでした。
FORTE(フォルテ)ライツを吸ってみた
オリジナルで、すでに「軽い」「弱い」印象をもったわけですが、次にさらに軽そうなFORTE LIGHTS(ライツ)を吸っていきます。
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オリジナルで強烈に感じた苦味が抑えられ、もともと「アタック感弱め」のFORTE本来の喫味バランスが整った印象でした。個人的な感想では、ここがFORTE面白いところで、オリジナルがどことなく「一般的な紙巻たばこの喫味に近づけよう」としているかのような印象だったのに対し、ライツは「バランスを崩さず、リトルシガー本来の喫味を追求しよう」という印象。
FORTEならライツが一番良いのではないかと思うほどでした。次のメンソールがどういう印象を与えてくれるのか、楽しみに思うほどでした。
FORTE(フォルテ)メンソールを吸ってみた
オリジナル、ライツを試したところで、最後にFORTEメンソールを吸っていきます。
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オリジナルの強い苦味に、強めのメンソール感を与えた印象。個性的な喫味ではありますが、やはりどこか「一般的な紙巻たばこの喫味に近づけよう」という意図を感じるものでした。
仮にこれが正しいとすれば、個人的にはやや苦手なバランスで、やはり吸い終わった後に口の中に残る「苦味」「メンソール味」は、心地良く感じられませんでした。
FORTE(オリジナル・ライツ・メンソール)の感想
ここまで吸った印象をまとめると、オリジナルやメンソールが、一般的な紙巻たばこに近づけようとするあまり、かえってリトルシガー本来の楽しさを失いつつあるのではないかということです。
一方、バランス的に優れており、むしろリトルシガーのポテンシャルを活かしているのが実はライツではないかということです。
喫煙者個々によって印象は異なるはずだと思いますが、これまでの理由から筆者がFORTEを吸うなら断然ライツを選びたいと思います。
ただし、いずれのフレーバーも割安で、たとえば飲食中や移動中などの「軽く吸いたい」ときには持ってこいのアイテムでもあり、一般的な紙巻たばこのサブ・アイテムとして、今後さらに注目を浴びるのではないかとも思いました。
- FORTEオリジナル評価:2/5
- FORTEライツ評価:4/5
- FORTEメンソール評価:2/5