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ベルギーのツイスト・タバコ社からリリースされるSTANLEYシリーズ。
日本市場では複数の「甘い系」「遊び系」シャグを展開するブランドがありますが、中でもフレーバー数の多さと、表現力の豊かさでシャグ愛好家の間でよく知られているのが同ブランドです。
STANLEYシリーズの各フレーバーは、これまでに複数を本レビューで試してきましたが、今回ヴェポライザー、手巻き双方で試すのは、Cassisというフレーバー。カシスはストロベリー、ブルーベリーなどで知られるベリー種の一つで、この呼び名はフランス語。
正確な日本語名はクロスグリ、英語ではブラックカラントと呼ばれるものです。
日本ではカシスソーダ、カシスオレンジといったカクテルで親しまれる他、ジャムなどにも転用される場合があります。
とはいえ日本ではまだまだポピュラーな果実でもなく、正直、STANLEY(スタンレー)カシス喫煙前の今「カシスってどんな味だったっけ?」と思っている筆者です。
このシャグによってカシスの味をしっかり思い出せたら良いなと思っています。
STANLEY Cassis(スタンレー・カシス)のパッケージは紫を基調とし、黒々しいベリーを思わせるもの。まずはこのパッケージを開封し、細部を確認していきたいと思います。
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STANLEY(スタンレー)カシスのスペック
- 商品名 STANLEY(スタンレー)カシス
- 生産国 ベルギー
- 価格 830円
- 内容量 30g
開封
開封前の匂いはさほど感じなかったものの、パッケージを開けると、カシスのベリー特有の深い甘いを持つ香りが一気に漂ってきます。
STANLEYシリーズは、共通パッケージが粗悪に映りますが、肝心の香料の表現は見事であり、本銘柄でも同じ印象を覚えました。
深い甘い香りの奥にあるたばこ葉本来の香りを嗅ごうと鼻を近づけてみましたが、カシスの香りが立ち塞がり、葉の香りを感じることはできませんでした。
これもSTANLEYシリーズ共通の印象です。
葉の感じ
STANLEYシリーズ共通の細かくカットされた茶色い葉が激しくからまりあっており、触ってみると、やはり粘度と湿度を感じます。
このことからヴェポライザー、手巻き双方とも喫煙する際は、しっかりほぐして仕込む必要がありそうです。
これもSTANLEYシリーズのフレーバーにはよく感じる点ですので、慌てずに丁寧に仕込むようにしましょう。
カシスのベリー感ばかりが前面にくる葉の香りですが、果たしてどんな喫味になるのでしょうか。さっそくヴェポライザーの190度から試していきましょう。
FENiX MINI PROで吸ってみた
フレーバー系はもちろん、あらゆるシャグのポテンシャルを引き出す性能に優れたヴェポライザー・FENiX MINI PROで試すことにしました。
まずは190度から加熱をスタート。さっそく喫煙していきます。
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キック感は弱めでありながらもカシスの香料の甘さが、たばこ葉本来の香ばしさを補うような風合いに仕上がっており、かなりバランスの優れたシャグのように思いました。
つまり、カシスというフレーバーを打ち出したシャグでありながら、結果的にたばことしての別の魅力を引き出しているような感じで、これはこれで実にうまいです。
1パフ目から後半で喫味にブレがない点も素晴らしく、筆者的には文句なしのシャグです。
言うことなしのうまさですが、ヴェポライザーの温度を上げたところで喫味にどんな変化が起こるのでしょうか。次に試してみたいと思います。
温度を上げて吸ってみた
FENiX MINI PROを220度に設定。
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ヴェポライザー190度よりも燃焼が進んだからなのか、全体的な喫味は一気に弱まり薄くなってしまいました。
ただし、まずいわけではありません。依然としてカシスの香料とたばこ葉が相乗効果を生み、独特の喫味を楽しませてくれます。
ここまでがヴェポライザーでの感想ですが、これを手巻きにした際、どう変わってくるでしょうか。次に試してみます。
手巻きで吸ってみた
香料ムラが出ないよう葉をまんべんなくほぐした後、クルクル巻いて吸ってみます。
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1パフ目にして「ビンゴ!」と叫びたくなるほどのうまい喫味です。
ヴェポライザーで感じたようなカシスの香料の思わぬ効果がたばこ葉と絡み合い、独特のうまみを感じさせてくれます。
確かにフレーバーシャグとしてのカシスの味はさほどしないものではありますが、筆者のようなヘビースモーカーにとっては十分満足できる喫味です。
ただし、「フレーバーを楽しみたい」と期待した方にとっては「なんだこれ? カシスの味、全然しないじゃないか」となることもありそうです。
この辺は喫煙者個々に感想がおおいに異なるであろう点も付け加えておきたいです。
STANLEY(スタンレー)カシスの感想
ヴェポライザーで感じたカシスの香料とたばこの葉の思わぬ融合は、たばこ本来の喫味を楽しみたい人にはうってつけで、筆者としても大満足でした。
また、手巻きにした際はこの印象がさらに強まり、カシスの味というよりは、完成されたたばこのようにさえ感じた次第です。
フレーバー目当てで手にとった方の感想はこの真逆になるとも思いますが、筆者としてはかなりアリなシャグでした。機会がありましたら是非一度お試しいただきたいと思います。
ヴェポライザー評価:4/5
手巻き評価:5/5
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※本記事で紹介したスタンレー , フルーツ系シャグはリンク先でも詳しく紹介しています。